AMBITION試験で主要評価項目を達成
2014年9月8日、英国グラクソ・スミスクラインplcは、同社がギリアド社と共同で行った未治療の肺動脈性肺高血圧症におけるアンブリセンタンとタダラフィルの併用療法を単剤療法と比較して行ったAMBITION試験(無作為化二重盲検多施設共同試験)において、併用療法の優越性に関する主要評価項目を達成したと発表した。
同試験によると、未治療である肺動脈性肺高血圧症の初回治療において、アンブリセンタンまたはタダラフィルの単剤療法と比較したところ、併用療法を取った場合は治療失敗のリスクを50%抑制することが示されたという。
アンブリセンタンとタダラフィルの併用療法としての用法・用量は現在どの国においても薬事承認はされていない。両社はこの結果を米国や欧州連合、その他各国の規制当局に提出し、2剤の併用に関する適応の薬事申請を行うことを計画している。日本においては現在検討中とのこと。
副次的評価項目のうち3つの評価項目についても有意差
同試験では副次的評価項目のうち、6分間歩行距離、十分な治療効果が認められた患者の割合、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメントのベースラインからの変化においても、 統計学的に有意な差が認められた。

グラクソ・スミスクライン社 プレスリリース
http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/