ファイザーが深在性真菌症治療剤につき追加承認を取得
東京都渋谷区に本社を置くファイザー株式会社のエスタブリッシュ医薬品事業部門は、深在性真菌症治療剤について、「小児の用法・用量」につき追加承認を取得したことを2014年9月26日に発表しました。
ブイフェンドとは
今回追加承認の対象となった深在性真菌症治療剤の名称は「ブイフェンド(R)」で、これは現在でも成人のアスペルギルス症、クリプトコックス症、フサリウム症、カンジダ症、スケドスポリウム症などの各種の真菌症の治療に用いられている薬剤です。
これらはあくまで成人を適応としたものであって、2010年4月開催の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」により、ブイフェンドの小児への適応は医療上の必要性が高いと評価されました。その結果を受けて厚生労働省はファイザーに開発を要請。同社は2011年から国内における薬物動態試験を経て、今回の追加承認に至りました。
ブイフェンドの剤形は錠剤です。しかし小児の中でも2歳以上の低年齢児の場合は錠剤を服用することが難しいため、錠剤に加えて新しい剤形としてドライシロップ剤も開発、「ブイフェンドドライシロップ2800mg」についても、厚生労働省より製造販売承認を取得しました。

ファイザー プレスリリース
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/