イバンドロン酸ナトリウム水和物の有効性を確認
中外製薬と大正製薬は、日本国内で両者が共同で開発しているビスホスホネート系骨吸収抑制剤について有効性が確認されたことを2014年9月22日に発表しました。
実施されている治験の概要について
同剤の治験に関しては、第III相臨床試験が実施されており、その内容は多施設共同無作為化実薬対照二重盲検比較試験となっています。この治験においては、腰椎の骨量増加を有効性評価基準としており、同剤の有効性を評価するため、対照薬としてイバンドロン酸ナトリウム水和物注射剤を使用、結果を比較したところ対照薬に対して同剤の非劣性が確認されました。
国内には骨粗しょう症の患者が約1280万人以上いると考えられており、この治験を通じて骨粗しょう症患者が骨折によって寝たきりになることを予防することを目指しています。このことで最終的には患者の生活の質を維持または改善していくことを両社は目標として掲げています。
同剤の特徴は強い骨吸収抑制作用であり、月1回の投与で済む経口剤、そして3ヶ月に1回の投与で済む注射剤として世界110カ国以上ですでに承認されています。

中外製薬 ニュースリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/