主要評価項目を満たす結果
バクスターインターナショナルインクは、血友病A患者用遺伝子組換え型第8因子製剤「BAX855」について、第3相試験の結果を発表した。
同剤は、遺伝子組換え型血液凝固第8因子製剤「アドベイト」に基づき開発され、半減期を延長した治験薬。試験では、主要評価項目を満たす結果が出たという。
「アドベイト」に基づき開発される「BAX855」
「BAX855」開発の基礎となった「アドベイト」は、血友病Aの小児および成人の患者に適応となる、遺伝子組換え型抗血友病因子。出血エピソードのコントロール・周術期管理を目的とし、有効性・安全性プロファイルは既に実証され、世界64ヵ国で承認されている。10年以上の臨床使用実績も持つ。
この「アドベイト」に基づき開発されているのが、「BAX855」だ。バクスターとネクター・セラピューティックス社の共同研究により、「BAX855」は、体内におけるたん白質の活性期間を延ばすよう設計された特許技術であるPEG化技術を活用されている。
血友病患者の治療選択肢拡充を
「BAX855」の第3相試験では、12歳以上の患者における出血のコントロール、定期補充療法および周術期管理における主要評価項目を満たす結果が出た。半減期は、第1相試験の結果と同じく「アドベイト」の1.4~1.5倍となっている。
バクスターはこの試験の肯定的結果を受け、新治療の開発を推し進め、血友病患者の治療選択肢拡充を続けるとしている。

バクスター、半減期を延長した血友病A患者用遺伝子組換え型第8因子製剤「BAX855」第3相試験の結果を発表 - バクスター株式会社
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