「BIL」、糖尿病治療薬として開発中
イーライリリー・アンド・カンパニー(以下「リリー」)は、1型及び2型糖尿病の治療薬として開発中の「basal insulin peglispro(BIL)」が、第3相試験において、インスリングラルギンと比較してヘモグロビンA1c(HbA1c)値における優越性を示したと発表した。
インスリングラルギンに優越
「BIL」は、リリーのいくつかある開発品目のうちの一つ。研究所で発見され、1型及び2型糖尿病に対する1日1回投与の治療薬として開発されている。現在は、第3相試験が進行中。
食前インスリンを併用している1型糖尿病の患者を対象とした同剤の第3相試験では、それぞれ26週時および52週時のヘモグロビンA1c(HbA1c)値について、インスリングラルギンと比較して統計学的に有意な低下が示された。特にIMAGINE-1の被験者は26週以降も投与を継続し、「BIL」のHbA1c値における優越性が52週目及び78週目でも維持されたとしている。
2015年第1四半期末までに欧米へ承認申請
この結果からリリーは、HbA1c値における「BIL」の対照薬に対する優越性が一貫して示されたとして、2015年第1四半期末までに欧米の規制当局への承認申請を行う予定。
同社は、「BIL」が糖尿病患者にとって重要な持効型インスリンの選択肢になると確信し、糖尿病患者のニーズを満たすことに尽力するとしている。

イーライリリー社のBASAL INSULIN PEGLISPRO(BIL)がHBA1C値における優越性を示す - 日本イーライリリー株式会社
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/2014/news