小児への用法・用量および注射針等穿刺時の疼痛緩和に係る効能・効果の追加承認申請
佐藤製薬株式会社は、2014年8月28日、外用局所麻酔剤「エムラクリーム」に関し、小児への用法・用量および注射針等穿刺時の疼痛緩和に係る効能・効果の追加承認申請を行ったと発表した。
今回の追加承認申請は、エムラクリームの小児の皮膚レーザー照射療法に伴う疼痛の緩和効果および安全性の確認を目的とした臨床試験を行った結果、主要評価項目である疼痛スコアにおいて有効性と小児における安全性についても問題がないことが確認されたことを受けてのものだ。
エムラクリーム
エムラクリームは、アストラ社(現アストラゼネカ社)において開発されたクリーム状の外用局所麻酔剤。同剤は1984年にスウェーデンで初めて承認され、その後、皮膚の小手術やレーザー照射療法時等の疼痛緩和を目的として広く用いられている。
小児の血管腫や母斑の治療に皮膚レーザー照射療法は非常に多く用いられている。レーザー照射の際に、その痛みを緩和することは、痛みを我慢しにくい小児に対し、スムーズな治療が可能となるため、医療現場からエムラクリームの小児に対する用法追加の要望が寄せられていた。
また、日常診療において注射針等で肌を刺すことは、不可欠な医療行為であるにもかかわらず、その痛みは患者にとって大きな苦痛となる。針を刺す前にエムラクリームを塗布することにより、針を刺す時の疼痛を緩和することは、満足度の高い治療といえるだろう。

佐藤製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.sato-seiyaku.co.jp/newsrelease/2014/140828.html