成人てんかん患者に対する単剤療法の適応で
2014年8月29日、グラクソ・スミスクライン株式会社は抗てんかん薬「ラミクタール錠25mg」、「ラミクタール錠100mg」(一般名:ラモトリギン)が厚生労働省より適応追加の承認を取得したことを発表した。
適応は成人てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)および強直間代発作に対する単剤療法。同剤による単剤療法について、欧州では既に承認され、広く使用されている。
日本では2006年以降、4種の新規抗てんかん薬が承認されてはいるものの、いずれも併用療法のみの適応となっていた。今回の承認をもって同剤での「単剤療法」が可能となる。
単剤で開始することが原則、てんかんの薬物治療
日本てんかん学会のガイドラインによると、てんかんの薬物治療は、副作用や薬物相互作用の観点で見ると多剤より優れていることから、単剤で開始することが原則だ。また英国国立医療技術評価機構のてんかん治療ガイドラインにおいても、ラモトリギンを含むいくつかの新規抗てんかん薬が最初に使われるべき薬剤となっている。
同剤の単剤療法の開発については、同学会などからの要望書をもとに医療上の必要性が高いと判断され、同社が厚生労働省より開発要請を受けていた。

抗てんかん薬 「ラミクタール錠」 成人てんかん患者に対する単剤療法の適応で承認取得
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