エーザイが抗てんかん剤の権利譲渡を発表
エーザイ株式会社の米国子会社である、エーザイ・インクは同社が保有する抗てんかん剤「Zonegran(R)」に関する米国とプエルトリコでの権利をカナダのオンタリオ州に本社を置くConcordia Healthcare Corpの子会社に譲渡する契約を締結したことを、2014年9月3日に発表しました。
本剤の特徴とは
本剤は大日本製薬株式会社(現、大日本住友製薬株式会社)が創った抗てんかん剤です。本剤に関してエーザイと子会社は北米、欧州、そしてアジア地域において独占的なライセンス権を保有しています。
今回の譲渡契約では、アメリカとプエルトリコにおける本剤の商業化権をカナダ企業に譲渡しました。しかし、引続き製造はエーザイ及びその子会社が行い、契約相手のカナダ企業に本剤が供給されることとなります。今回の契約については、アメリカにおける独占禁止法上の審査及び大日本住友製薬株式会社の了承などの条件があり、これらが満たされて初めて発効する形となっています。
今回の契約は米国およびプエルトリコにおいて本剤の商品価値が最大化されることを目的としているだけではなく、エーザイとして経営資源を同社が重視する中長期の成長分野に戦略的に再配分することを目指しています。

エーザイ ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201447pdf.pdf