統合失調症を適応症とした非定型抗精神病薬
大日本住友製薬株式会社は、同社米国子会社の子会社が非定型抗精神病薬「LATUDA」を、現地時間8月4日に英国にて発売したと発表した。
「LATUDA」は、成人の統合失調症を適応症とした1日1回経口投与の非定型抗精神病薬。発売したのは、同社米国子会社サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクの子会社であるサノビオン・ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ・リミテッド。
深刻で慢性的な精神疾患、統合失調症
統合失調症は深刻で慢性的な精神疾患であり、英国においては約63万人が罹患している。主な症状としては、妄想や幻覚などの陽性症状に加え、感情鈍麻や社会的引きこもりといった陰性症状などが挙げられる。
また同疾患は平均余命を10年から22.5年短縮するとも言われ、心血管疾患で死亡する割合が一般人より25%高いという報告もある。
ヨーロッパにおける最大化を目指す
「LATUDA」は、統合失調症の治療のために大日本住友製薬が創製した、独自な化学構造を有する非定型抗精神病薬。成人の統合失調症の臨床試験において、陽性症状と陰性症状の治療に有効であることが示され、良好な安全性と忍容性および代謝プロファイルも示されている。
同剤は既に、2011年2月より米国で、2012年9月よりカナダで、2013年9月よりスイスで発売されている。今回の英国における発売を機に、同社は「LATUDA」のヨーロッパにおける最大化を目指すとしている。

非定型抗精神病薬「LATUDA」の英国における新発売のお知らせ - プレスリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=621