投与1週目で有意な改善が認められた
イーライリリー・アンド・カンパニーは、開発中である「Ixekizumab」の乾癬患者を対象とした第3相試験で、全ての指標においてetanerceptとプラセボに対する優位性を示したと発表した。
試験において「Ixekizumab」投与群の患者は、投与1週目で、統計上有意な改善が認められたという。
重篤な疾患にも関連している、乾癬
乾癬は、皮膚に現れる慢性の非伝染性自己免疫疾患。この疾患は、皮膚細胞の成長サイクルを加速させるよう免疫システムが間違ったシグナルを送ることによって発症する。体のあらゆる部位に発症し、糖尿病や心臓病等の他の重篤な疾患にも関連している。
「Ixekizumab」は、同社の研究者により発見され、創薬された。炎症性サイトカインであるインターロイキン-17A (IL-17A)に高い親和性をもち、特異的に結合して中和するモノクローナル抗体だ。乾癬においてIL-17Aは、過剰な皮膚細胞の増殖と活性化に主要な役割を果たすと考えられている
学会発表と学術誌への投稿を2015年に予定
「Ixekizumab」の2種類の投与レジメンを受けた患者は、12週目のエンドポイントにおいて、プラセボ群およびetanercept群と比較して、優位に良好な皮膚病変の改善を達成した。「Ixekizumab」群の患者には、早くも投与1週目で、統計上有意な改善が認められたという。
同社は、試験データの学会発表と論文審査のある学術誌への投稿を、2015年に予定している。また同年上半期には「Ixekizumab」の承認申請を規制当局へ提出する予定。

乾癬患者対象のIXEKIZUMAB第III相試験、ETANERCEPTとプラセボに対する優位性示す - プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/x