点眼液の製造販売承認申請
参天製薬株式会社は、緑内障・抗眼圧症治療剤「コソプトミニ配合点眼液」につき、2014年8月15日に日本国内における製造販売承認の申請を厚生労働省に対して行ったことを発表しました。この治療剤は一般名をドルゾラミド塩酸塩/チモロールマレイン酸塩といいます。
同治療剤は防腐剤を含有していない点眼液で、1998年にメキシコではじめて承認されて以来、現在までにアメリカを含めて90カ国で販売されており、緑内障・抗眼圧症治療を目的とした配合点眼液では世界で最も使用されている製剤の一つです。同治療剤には、β遮断剤である「チモプトール点眼液0.5%」と炭酸脱水素酵素阻害剤(CAI)「トルソプト点眼液1%」が含まれています。
緑内障の治療について
緑内障は放置すると最悪の場合失明のリスクもあり、視力の低下や失明といった目疾患による視覚障害の主な原因です。緑内障による視野の障害などは基本的に非可逆的であることから、眼圧を下げてそれをコントロールすることが治療における基本となります。
このように緑内障の治療は長期に渡るのが通常であるため、そのための薬剤についても長期保存が可能な防腐剤のベンザルコニウム塩化物が使われる場合があります。しかし、この防腐剤に過敏症を示す患者もいることから、今回防腐剤を含有しない点眼液を開発、製造販売承認の申請に至ったのです。

参天製薬 プレスリリース
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