ヤンセンファーマによる持続性癌疼痛治療剤の発売
東京都千代田区に本社を置くヤンセンファーマ株式会社は、持続性癌疼痛治療剤の発売を2014年8月18日に開始したことを同日発表しました。本剤の名称は「タペンタ(R)錠 25mg、50mg、100mg」(一般名:タペンタドール塩酸塩)です。
同剤の特徴とは
本剤の適応は「中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛」となります。日本においては、中等度から高度の疼痛に適応をもっている経口投与のオピオイド鎮痛薬は、海外と比較して種類が少ないという点が指摘されていました。今回の本剤の発売によって、日本におけるがん疼痛治療に対して、新しい治療の選択肢が加わります。
本剤はドイツのグルネンタール社が創製した中枢性鎮痛薬であり、オピオイド鎮痛剤に分類される医療用麻薬です。本剤は日本を含めて世界40カ国で承認されています。
同社では同様の症状を適応とした経皮吸収型製剤である「ワンデュロ(R)パッチ」や「デュロテップ(R)MTパッチ」を販売しています。今後も同社ではがんの他、免疫疾患、感染症、代謝・循環器疾患などをはじめとして、「いまだ満たされない医療ニーズ」への対応と解決に力をいれることを表明したところです。

ヤンセンファーマ プレスリリース
http://www.janssen.co.jp/