2型糖尿病を適応症として
日本イーライリリー株式会社は、同社が開発中のグルカゴン様ペプチド‐1(GLP-1)受容体作動薬「DULAGLUTIDE」について、2型糖尿病を適応症として日本国内における製造販売承認申請を行った。
血糖コントロールを改善する「DULAGLUTIDE」
「DULAGLUTIDE」は、ヒトGLP-1由来のGLP-1アナログ2分子と、ヒト免疫グロブリンG4(IgG4)のFc領域を、短いペプチドリンカーで共有結合させたGLP-1受容体作動薬。グルコース濃度依存性のインスリン分泌促進や胃内容排出遅延などの作用により、血糖コントロールを改善する。週1回投与の薬剤であり、投与時の溶解操作は不要。
同社の親会社であるイーライリリー・アンド・カンパニーは、世界で初めてインスリン製剤を開発した企業。糖尿病ケアの分野において常に世界をリードし、「DULAGLUTIDE」開発にも
験と開発力を生かして取り組んでいる。
3つの第3相試験の結果に基づいて申請
今回行われた承認申請は、国内で実施された3つの第3相試験の結果に基づいて行われている。
1つ目は、単独療法でのプラセボ及びリラグルチドとの比較試験。2つ目は、スルホニル尿素薬及び/またはビグアナイド薬との併用療法におけるインスリングラルギンとの比較試験。3つ目は、経口血糖降下薬単剤との併用療法長期投与試験。
同社は、今後も糖尿病治療の更なる発展に貢献し続けるとしている。

GLP-1受容体作動薬 DULAGLUTIDE1 を国内製造販売承認申請 - プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease