気管支喘息と慢性閉塞性肺疾患の呼吸器フランチャイズを強化
2014年7月30日、アストラゼネカ英国本社はアルミラル社と呼吸器フランチャイズの権利譲渡に関する契約を締結したと発表した。
これにより同社はアルミラルが所有する既存の呼吸器事業の開発および商業化の権利、新薬開発パイプラインの権利を獲得することで、同社の呼吸器ポートフォリオ、および開発中の新薬ポートフォリオを更に強化する。
ポートフォリオに追加される薬剤のうち、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「aclidinum」ならびに「aclidinumとホルモテロールの配合剤」については、特許で保護されているGenuairデバイスを用いるため、今後、患者は単剤・合剤を問わずドライパウダー吸入器もしくは定量噴霧式吸入器を選択できるようになる。
(画像はアストラゼネカ ホームページより)
アルミラル子会社も同社に譲渡
今回の契約に基づいて、同社は契約一時金8億7,500万ドルを支払うほか、開発、上市、売上関連マイルストーン達成時などに最大で12億2,000万ドルを支払うとしている。
また革新的なデバイスの開発に特化するアルミラルの子会社:Almiral Sofotecもアストラゼネカに譲渡され、その社員など呼吸器事業に従事する多くの社員も同社に移籍することが予想されている。

アストラゼネカ、アルミラル社と呼吸器疾患関連の戦略的提携を合意
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