世界的ヘルスケア企業、ロシュ社
中外製薬は、スイスのロシュ社が開発した血管新生阻害剤「Avastin」が、白金製剤抵抗性の再発卵巣がんについて欧州で承認されたと発表した。
ロシュ社は、世界的ヘルスケア企業であり、中外製薬の過半数を保有する株主。
がん治療に変革をもたらし続ける「Avastin」
「Avastin」は、2004年、米国にて進行性結腸・直腸がんに対して最初に承認。以来、進行がんの治療に広く臨床で用いられる初めての血管新生阻害剤となった。今日においても「Avastin」は、いくつかのがん腫で生存期間の延長が証明され、がん治療に変革をもたらし続けている。
同載は欧州において、進行期の乳がん・大腸がん・非小細胞肺がん・腎がんおよび卵巣がんの治療薬として承認を取得。米国および60カ国以上において、初期治療の後に病勢が進行した悪性神経膠腫の治療薬として、承認を取得している。
AURELIA試験の成績に基づいて
今回の欧州における白金製剤抵抗性の再発卵巣がんに対しての承認は、女性患者を対象とした「Avastin」の第3相臨床試験であるAURELIA試験の成績に基づいている。
今回の承認により、白金製剤抵抗性の再発上皮性卵巣がん、原発性腹膜がんまたは卵管がんの女性患者さんに対して、「Avastin」と「paclitaxel」、「topotecan」または「pegylated liposomal doxorubicin」の併用療法が可能となった。

ロシュ社のAvastinが白金製剤抵抗性の再発卵巣がんに対して欧州で承認される - プレスリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/news/l