200万ユーロ、日本円で2億7800万円
独メルク社のバイオ医薬品部門であるメルクセローノ社は、2014年度の不妊治療革新への助成金として、200万ユーロの支援を決定したと発表した。
この助成金は、「Grant for Fertility Innovation(GFI: 不妊治療革新への助成金)」に対するもの。革新的な研究プロジェクトのため、日本円で2億7800万円相当を支援するという。
不妊治療領域における科学の発展と技術革新
メルクセローノ社は、独メルク社のバイオ医薬品部門として、がんや多発性硬化症、内分泌・代謝疾患及び循環器疾患の治療に用いられる先進的な医薬品を提供している。GFIは、2009年に同社が設立した。
GFIは、不妊治療領域における科学の発展と技術革新、そして研究プロジェクトを具体的な治療法へと移行させることを、使命としている。応募されたプロジェクトは、専門家チームがブラインド方式によって評価。助成金は、出生率を向上させる可能性があるトランスレーショナル・リサーチプロジェクトに授与される。
受賞者には、日本人も
GFIには多くのプロジェクトの応募が寄せられ、受賞者は毎年行われる欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)の年次総会でのセレモニーで発表される。今年は9件の研究が受賞し、メルクセローノ社からの助成金を受けとることになった。
受賞者には、神奈川県川崎市の聖マリアンナ医科大学病院生殖医療センター長である河村和弘氏の研究も、含まれている。

メルクセローノ 2014年度不妊治療革新への助成金(GFI)として200万ユーロ(2億7800万円相当)の支援を決定 - プレスリリース
http://www.merckserono.co.jp/cmg