ライセンス契約の締結概要
中外製薬とZeltia社はZeltia社100%子会社のPharmaMar社が開発中の多発性骨髄腫の治療薬につき販売権に関するライセンス契約を2014年7月14日に締結したことを発表しました。この販売ライセンス契約に基づき、中外製薬の100%子会社である中外ファーマ・マーケティング・リミテッドがイギリス、フランス、ドイツ、英国などを含む欧州8カ国において販売権を取得することとなります。
今回の契約においては、PharmaMar社は500万ユーロの契約一時金及び、同剤に関する開発・申請・承認・販売に関する3,000万ユーロを超えるマイルストーンを受領することとなっています。
本剤の今後のプロセスとは
本剤に関しては、現時点で再発及び難治性多発性骨髄腫に関する第III相臨床試験(ADMYRE試験)が実施されています。欧州での製造販売に関する承認申請は2015年の第4四半期を予定し、この申請書類は欧州以外の40カ国以上でも利用することが可能であることから、PharmaMar社ではこれらの国々での製造販売承認取得についても検討を行っているところです。
多発性骨髄腫はいまだにアンメット・メディカルニーズが高い病気の一つであり、同剤が有する新しい作用機序によって、多発性骨髄腫の治療を大きく変える、新しい治療の選択肢を選択することになると期待されています。

中外製薬 プレスリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/