ヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体
ノバルティスファーマ株式会社とマルホ株式会社は、ヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体であるセクキヌマブ(遺伝子組換え)製剤について、国内における販売提携に関する契約を締結したと発表した。
同剤は、ノバルティスファーマが乾癬の治療薬として厚生労働省に製造販売承認申請中の抗体。
乾癬治療において新たな選択肢に
同剤は、ノバルティスファーマにより国内で初めて承認申請された、インターロイキン-17A(IL-17A)をターゲットとする薬剤。IL-17Aは、乾癬発症において中心的な役割を果たすと考えられている炎症性サイトカインであり、この疾患に罹患した患者の皮膚に高い濃度で存在する。
セクキヌマブは、選択的にIL-17Aに結合し、IL-17Aの生物活性を中和する、ヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体。この作用により、皮膚および関節の炎症を抑制すると考えられている。新規の作用機序を持つ本剤は、乾癬治療において新たな選択肢になり得るという。
製造販売はノバルティスファーマ、販売はマルホ
今回締結された契約により、ノバルティスファーマは同剤の製造販売承認を取得。同剤の製造販売はノバルティスファーマが行い、販売はマルホが行うとしている。国内の皮膚科領域におけるプロモーションは、両社が共同で行う。

ヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体 セクキヌマブ製剤に関する販売契約締結について - プレスリリース
http://www.novartis.co.jp/news/