今回の販売契約概要
中外ファーマ・マーケティングは、palonosetron及びNEPAの販売契約を、スイスのHelsinnグループとの間で締結したと、2014年7月17日に発表しました。今回の契約の対象となるのは英国でのpalonosetronの販売権、そしてNEPAの英国及びアイルランドでの販売権となります。なおpalonosetronについては、英国での独占販売権も2015年1月1日より付与されることとなります。
契約対象となる薬剤の特徴とは
これらの薬剤は、嘔吐の予防と抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心を適応症としてHelsinnグループが申請しています。NEPAはpalonosetronの経口配合剤となります。Palonosetronはこれらの症状に対して有効な治療薬の一つであり、世界65カ国以上で、AloxiRなどの製品名で販売されています。
NEPAの第II相・第III相臨床試験においては、抗悪性腫瘍剤を投与したことで発症する急性及び遅発性の悪心や嘔吐の予防に関して、統計学的に有意な改善が示されました。この臨床試験データに関しては国際がんサポーティブケア学会や米国臨床主要学会を含め複数の国際学会において発表がなされています。
今回の契約ではHelsinnが全ての開発を行い、両剤の供給を行い、また規制当局との折衝なども行います。他方、中外ファーマ・マーケティングはこれらの国々における販売活動全てを担当することとなっています。

中外製薬 プレスリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/