下痢型過敏性腸症候群治療剤「イリボー錠、イリボーOD錠」
2014年7月14日、アステラス製薬株式会社は同社が2008年より国内で発売している「イリボー錠、イリボーOD錠」(一般名:ラモセトロン塩酸塩)につき、女性における下痢型過敏性腸症候群に関する効能・効果追加の申請を行ったと発表した。
同剤は同社が創製したセロトニン5-HT3受容体拮抗剤だ。既に、「男性における下痢型過敏性腸症候群」を効能・効果として承認されており、今回の追加申請は女性を対象としたものとなる。
(画像はアステラス製薬 ホームページより)
消化器症状が長期間持続もしくは悪化・改善を繰り返す機能性疾患
下痢型過敏性腸症候群は国内における成人の有病率が12.5%とも報告されており、器質的疾患は伴わないが、腹痛・腹部不快感、下痢、便秘といった消化器症状が長期間持続もしくは悪化・改善を繰り返す特徴をもつ。若年層に多く、男性では下痢型が多い傾向が見られ、国内での患者数は約1,200万人と推定されている。
「イリボー錠、イリボーOD錠」によって5-HT3受容体を選択的に阻害することで、便通異常を改善や大腸痛覚伝達の抑制、腹痛及び内臓知覚過敏の改善が期待されている。

アステラス製薬 下痢型過敏性腸症候群治療剤「イリボーR錠/イリボーROD錠」 日本での効能・効果追加申請に関するお知らせ
http://www.astellas.com/jp/corporate/