今回の新ワクチン承認
東京都新宿区に本社を置くサノフィは2014年7月4日に厚生労働省から髄膜炎菌ワクチンの製造販売承認を取得したことを同日付で発表しました。このワクチンの商品名はメナクトラ(R)筋注で、一般名は4価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体)といいます。
本ワクチンは、髄膜炎菌を原因とする侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)を予防するためのワクチンで、厚生労働省が開催している「医薬上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、医療上の必要性が高いと判断されたワクチンで、同社は厚生労働省から開発要請を受けて、今回の承認に至りました。
IMDとは
IMDは一度発症してしまうと24-48時間以内に患者の5-10%が死亡するという罹患率は低いものの重篤性の高い病気です。初期症状が、風邪と良く似た症状で発熱、頭痛、嘔吐であることから早期の発見が困難で、数時間の治療の遅れが致命的な結果をもたらす恐れがあります。しかも、適切な治療を受けたとしても2割弱の確率で難聴、手足の切断といった深刻な後遺症が残ることがあります。
日本国内の発症事例を見てみると、発症する年代は乳幼児と10代に多いことが明らかになっており、死亡者全体の半数は10代後半から30代がしめています。

サノフィ プレスリリース
http://www.sanofi.co.jp/