工場等の立地に関する覚書を締結
2014年7月9日、株式会社大塚製薬工場は、同社の子会社であるジェイ・オー・ファーマが島根県、出雲市との三者で『プレフィルドシリンジ』の工場等の立地に関する覚書を締結したと発表した。
出雲市下古志町に既存する工場敷地内へ『プレフィルドシリンジ』の製造に関する生産設備施設、品質管理棟、倉庫棟を増設する。
『プレフィルドシリンジ』は大塚製薬工場が製造販売しているが、事故防止・安全性向上に寄与する製品として医療現場での需要が高まっており、設備の拡大が検討されていた。新たな雇用の創出と地域経済の発展にも貢献するとの期待から、島根県と出雲市からも支援・協力を得ての増設となる。
投下資本額は7億8,000万円で、操業開始は2015年7月となる予定。
(画像は大塚ホールディングス株式会社ホームページより)
需要が高まる「プレフィルドシリンジ」
『プレフィルドシリンジ』は薬液充填済み注射器を指す。プラスチック製のシリンジ型薬剤容器に予め治療に必要な薬剤が充填されたキット製剤となっているため、薬剤調合操作の必要がない。
結果としてその過程で発生しうる薬剤の取り違え・誤投与などの医療事故や異物混入・細菌汚染の危険性を防げることから、事故防止・安全性向上に寄与する製品として需要が高まってきている。

ジェイ・オー・ファーマ 出雲市内に生産設備を増設
http://www.otsuka.com/jp/hd_release/release/