前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬
キッセイ薬品工業株式会社は、同社が創製した前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「シロドシン」が、「平成26年度全国発明表彰」において発明賞を受賞したと発表した。
「全国発明表彰」は、公益社団法人発明協会が主催により、研究者・科学者の功績に対して表彰をする賞。今回の受賞は、同剤に係る物質特許についてのもの。
血圧低下、めまいなど副作用を軽減
前立腺肥大症は、加齢と共に前立腺が肥大して、尿勢低下や夜間頻尿などの排尿障害が生じQOLを低下させる疾患。中高年以降の男性が、多く発症する。
「シロドシン」は、前立腺肥大症に伴う排尿障害の、画期的な改善薬。前立腺及び尿道へ選択的に作用することで、血圧低下、そしてそれに伴うめまいなどの副作用を軽減する。日本では2006年5月に発売され、現在では欧米をはじめ海外33ヵ国で販売されている。
患者のQOL向上貢献が評価
「全国発明表彰」は、科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的として、大正8年より表彰が始まった。多大の功績をあげた発明・創作あるいは、その優秀性から今後大きな功績をあげることが期待される発明への表彰を通じて、発明の奨励・育成を図るとしている。
「シロドシン」の受賞は、同剤の開発・上市により、患者のQOL向上に貢献したことが評価されたものと同社は考え、今後も創薬研究開発型企業として独創的な新薬の研究・開発に取り組むという。

排尿障害改善薬「シロドシン」 「平成26年度全国発明表彰 発明賞」受賞のお知らせ - プレスリリース
http://www.kissei.co.jp/l2/l3/