日本初の国産バイパス製剤
一般財団法人化学及血清療法研究所(以下、化血研)は、インヒビターを持つ血友病患者向けの止血治療用バイパス製剤(一般名:乾燥濃縮悦液凝固第10因子加活性化第7因子、販売名:バイクロット(R)、以下、バイクロット)の製造販売承認を取得した。
日本初の国産バイパス製剤となる。発売日は未定。決まり次第、発表するとのこと。
インヒビター
インヒビターとは血友病患者に対し、止血治療における血液凝固因子の投与を継続すると血液凝固因子を異物とみなして発生する抗体、膠原病や悪性腫瘍、出産をきっかけとして発生する後天的なものも存在する。この抗体によって血液凝固因子製剤の効果を妨げる場合がある。
現在、インヒビターを持つ感謝の湿気治療において、第8因子や第9因子が関わる凝固経路を迂回し、血液凝固反応を促進させ止血させる機能を持つバイパス製剤が使用されている。
バイクロットは止血治療に必要な投与回数及び投与量用量を減らすことによって患者のQOLの向上と最初の国産品であるバイパス製剤による国内供給体制の向上に貢献できると考えられている。
用法・用量
1バイアルを日本薬局方注射用水2.5mLで溶かす。体重1kgあたり症状に応じて1回につき60から120μgを2分から6分かけてゆっくりと静脈内に注射する。追加で投与する場合には8時間以上の間隔を開けて行う。その場合、初回に投与した用量とあわせて体重1kgあたり180μgを超えてはならない。

一般財団法人化学及血清療法研究所 ニュースリリース
http://www.kaketsuken.or.jp/images/stories/press/