三井化学と扶桑化学との合意内容
東京都港区に本社を置く三井化学は、大阪府に本社を置く扶桑化学工業との間で有機酸事業承継に関して事業譲渡契約を締結したことを2014年7月3日に発表しました。
両社は2014年5月16日に、「有機酸事業承継の基本合意について」というプレスリリースを発表しており、この基本合意に基づいて今回、扶桑化学工業が三井化学の有機酸事業を譲り受ける上での詳細条件について確定したものです。
承継事業の概要とは
今回対象となっている承継事業の概要としては、三井化学が製造している、無水マレイン酸とフマル酸で、これらの生産能力はそれぞれ年3.2万トン、年1.5万トンとなっています。
これらの有機酸の生産拠点は茨城県神栖市にある三井鹿島工場であり、これらの製品の売上高は年間およそ50億円となっています。今回の契約に基づく譲渡額は固定資産、棚卸資産などを含めると10数億円になるとされ、譲渡時に最終的に決定されるとのことです。
事業の譲渡日は営業権ベースで2014年10月1日となっており、実際の生産設備の承継はTD設備などの撤去工事が終了する2017年度の上期中を目指すとしており、生産設備の承継までの間は三井が製造受託し、扶桑化学に製品を供給することとなっています。

三井化学 プレスリリース
http://jp.mitsuichem.com/