提携開発品「LY2963016」
イーライリリー・アンド・カンパニーとベーリンガーインゲルハイムは、両社の提携開発品である新規インスリングラルギン製剤「LY2963016」の包括的データを発表した。
このデータは、同剤が現在販売されているインスリングラルギン製剤「Lantus」と同等の安全性及び有効性を有することを示すとしている。
「Lantus」のバイオ後続品
イーライリリー・アンド・カンパニーとベーリンガーインゲルハイムは、2011年1月、糖尿病領域におけるアライアンスを結んだ。同領域において大型製品に成長することが期待される治療薬候補化合物を中心に、協働していくことを発表した。「LY2963016」の共同開発も、この提携による。
インスリングラルギン製剤「LY2963016」は、開発中の基礎インスリン。血糖コントロールにおいて重要となる、食間及び夜間の持続的血糖コントロールを目的とした製剤だ。現在販売されている「Lantus」とアミノ酸配列が同じであり、バイオ後続品として多くの地域で承認申請が行われる予定だという。
「LY2963016」の非劣性が示された
1型及び2型糖尿病患者を対象に実施された第3相試験では、「LY2963016」と市販のインスリングラルギン製剤を比較したところ、市販品に対する「LY2963016」の非劣性が示されたという。有害事象の発現率も、「LY2963016」投与群と市販品投与群では同程度だったとしている。

新規インスリングラルギン製剤、臨床試験でLANTUSと同等の安全性及び有効性を示す - プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/2014/