混合診療移行に向けての調査
漢方・薬膳の総合ポータルサイトを展開する漢方デスク株式会社は、クリニックにおける漢方の保険診療利用に対する意識・認知調査を実施した。この調査は、平成26年6月の混合診療が日本政府の新成長戦略に明記される動きを受けたものだ。
その結果、「クリニックで漢方薬を処方されたことがある」と回答した人は41.8%。その一方、「クリニックで保険が適用される場合、漢方薬代は1ヶ月平均費用」の正答率は51.2%だったのに対し、保険が適用されない場合の漢方薬代は1ヶ月平均15,000円以上であるということを83.8%が「知らなかった」という回答であった。
(画像はプレスリリースより)
調査概要
クリニックで保険が適用された場合の漢方薬代がいくらぐらいになるかという設問に対し、過半数が1000円から3000円と回答し、3000円から5000円と回答した人数を合計すると90%近くとなる。実際は1ヶ月平均が1000円から3000円となるため、多くの利用者の感覚とはずれがない。
しかしながら、適応されない場合についての設問に対しては、5000円から10000円、10000円から15000円と回答した人数が6割を超えている。実際保険が適用されない場合は、自由診療の漢方薬代は1ヶ月平均15000円を超えるため、実際にかかる費用と利用者の感覚に大きな違いがある。
日本漢方生薬製剤協会の2011年の調査によると、漢方薬を現在使用している医師は全体の89.0%にものぼるが、今回の調査から、混合診療移行にむけて認知を強化が必要だということがわかる。

漢方デスク株式会社ニュースリリース
http://www.kampodesk.com/releases/1