アジルサルタンとアムロジピンの合剤
2014年6月18日、武田薬品工業株式会社は、高血圧治療薬アジルサルタンとアムロジピンの配合剤「ザクラス配合錠」を発売したと発表した。
また、同時に高血圧治療薬「アジルバ」(一般名アジルサルタン)の10mg錠を追加したことも明らかにした。アジルバはこれまでに20mg錠と40mg錠が発売されており、今回の10mg錠により3つの剤型がそろうことになった。
単独療法より有用
アジルサルタンは同社が創製したアンジオテンシンII受容体拮抗薬で、血圧を上昇させるホルモンであるアンジオテンシンIIを阻害することで降圧作用を発揮する。カルシウム拮抗薬であるアムロジピンは、細胞内へのカルシウムイオンの流入を抑制することで血圧を低下させる。
第III相試験では、アジルサルタン単独またはアムロジピン単独よりも、ザクラスのほうが座位拡張期血圧を有意に低下させることが示された。
ザクラス配合錠は、1錠あたりアジルサルタン20mg/アムロジピン2.5mgを含有する「ザクラス配合錠LD」と、アジルサルタン20mg/アムロジピン5mgを含有する「ザクラス配合錠HD」の2種類がある。
ザクラス配合錠の概要は下記のとおり。
製品名:ザクラス配合錠LD、同HD
一般名:アジルサルタン/アムロジピンベシル酸塩
用法・用量:成人には1日1回1錠(アジルサルタン/アムロジピンとして20 mg/2.5 mgまたは20 mg/5 mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。
効能・効果:高血圧症
薬 価:ザクラス配合錠LD 140.60円、ザクラス配合錠HD 140.60円

高血圧症治療剤アジルサルタンとアムロジピンベシル酸塩の配合剤「ザクラス配合錠LD」、「ザクラス配合錠HD」および高血圧症治療剤「アジルバ錠10mg」の日本における発売について(武田薬品工業株式会社)
http://www.takeda.co.jp/news/files/20140618_02_jp.pdf