日本初高齢者向け肺炎球菌結合型ワクチン
ファイザー株式会社は、沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13(R)」の高齢者に対する肺炎球菌(血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F及び23F)による感染症の予防の効能・効果の追加承認を取得した。今回の適応拡大により、プレベナー13(R)は日本初の65歳以上が接種できる肺炎球菌結合型ワクチンとなった。
プレベナー13(R)
プレベナー13(R)は肺炎球菌の多糖体にキャリアタンパクを結合させたワクチンで、T細胞を介した免疫を引き起こすことで、免疫機能が発達していない乳幼児や免疫力の低下した高齢者にも優れた免疫応答を引き起こし、将来感染した場合に重要となる免疫記憶をつくる。
また、プレベナー13(R)は、2010年に7つの血清型を含むプレベナー(R)に6つ(1、3、5、6A、7F、19A)の血清型が追加されたものである。
生後2か月から6歳未満の小児に対する肺炎球菌(血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F及び23F)による侵襲性感染症を予防するワクチンとして、7価の肺炎球菌結合型ワクチン、プレベナーに替わり、2013年11月から定期接種の対象となっている。
新たに追加された6種類の血清型の中には、世界的に増加傾向が認められ、薬剤耐性の比率が高い血清型19Aも含まれている。
定期接種ワクチンとして多くの国で導入
プレベナー13(R)は、2009年12月に欧州で乳幼児への適応が承認されて以来、世界の120カ国以上で承認され、米国、英国、ドイツ、フランスを含む83カ国で定期接種ワクチンとして導入されている。
また、成人に対する適応にも主に50歳以上の成人を対象に米国、欧州連合(EU)加盟地域、及び韓国等のアジア各国を含め、101カ国で承認されている。

ファイザー株式会社ニュースリリース
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2014/