両社で共同開発・商業化を進める
アステラス製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は、両社で共同開発・商業化を進める抗TNF-α抗体「セルトリズマブ ペゴル」の早期関節リウマチに対する有効性について、2014年欧州リウマチ学会総会で発表を行った。
関節リウマチ患者のQOL向上にも重要な役割
「セルトリズマブ ペゴル」は、世界初のPEG化抗TNF-α抗体医薬品。日本では「シムジア」という製品名を持つ。
同剤は、関節リウマチなど炎症性疾患の発症や悪化に関与するTNF-αに対して、強い親和性を示し、TNF-αの作用を選択的に阻害する。既に海外臨床試験において、速やかに症状および徴候が改善し、効果が維持されることが確認されている。
同剤は、医師により適用が妥当と判断された場合には、自己投与も可能。有効性・安全性に加え、患者自身による使用にも配慮した製剤であり、関節リウマチ患者のQOL向上にも重要な役割を果たすと期待されている。
早期関節リウマチ患者に対する有効性
アステラス製薬とユーシービージャパンは、「シムジア」の日本における共同開発・商業化契約を、2012年1月に締結。2013年3月には、ユーシービージャパンが同剤を発売している。
2014年欧州リウマチ学会総会は、6月11日から14日にかけて、フランス・パリで開催。両社は同学会において「セルトリズマブ ペゴル」の早期関節リウマチ患者に対する有効性について発表した。

2014年欧州リウマチ学会総会にて抗TNF-α抗体「セルトリズマブ ペゴル(一般名)」について発表 - プレスリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/