2014年5月にFDAからの販売許可を取得
2014年6月17日、武田薬品工業株式会社は、同社および同社の子会社ファーマシューティカルズUSA Inc.が、新規生物学的製剤「Entyvio」を潰瘍性大腸炎およびクローン病の治療薬として米国での販売を開始したと発表した。同剤は2014年5月に米国食品医薬品局および欧州委員会から販売許可を取得したばかり。
潰瘍性大腸炎およびクローン病は、消化管内壁の炎症を特徴とする原因不明の疾患。その治療においては、寛解の達成や維持、症状のない期間の延長が目標とされる。
アンメットニーズの高い分野
Entyvio(一般名vedolizumab)は、潰瘍性大腸炎やクローン病の炎症反応に関与するα4β7インテグリンのモノクローナル抗体。α4β7インテグリンに特異的に結合することで、α4β7インテグリンの細胞接着分子への結合を阻害し、炎症を抑制する。
潰瘍性大腸炎やクローン病の治療では、新たな治療選択肢が強く求められているとし、同社は「FDAによる承認後、このように速やかにEntyvioを患者さんにお届けできることを嬉しく思います」とコメントしている。

潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「Entyvio」(一般名:vedolizumab)の米国における販売開始について(武田薬品工業株式会社)
http://www.takeda.co.jp/news/files/20140617_jp_02.pdf