検査市場における調査結果発表
総合マーケティングビジネス業を営む富士経済は国内の臨床検査における市場調査を網羅的に行い、今回血液検査(血液学的検査)及び生化学検査の市場調査結果を発表した。調査結果は「2014臨床検査市場No.2(生化学検査・血液検査市場)」としてまとめられている。
調査結果の概要
調査によれば、血液検査及び生化学検査は両方とも、近年新規項目に関する発売がないこと、そして、試薬単価・検査薬の単価が引き下げられていることによって、依然として市場環境は厳しい。
しかし、生化学検査市場においては、ハンディタイプの血糖分析装置の需要拡大が見られるほか、特定健康診査の実施率がまだ目標に達していないことから、この分野における潜在的な需要の存在が確認されている。そのため、今後はこうした潜在需要の掘り起こしを進めることが当該市場活性化のカギとなる。
また、これまで検査薬市場をけん引してきた糖尿病関連検査の実績の伸びが鈍化していることが調査結果によりわかった。このことで、検査薬市場は横ばいの維持も困難になってきている。他方、血糖分析装置市場及び専用検査薬の売り上げは成長している。また、血液における凝固・線溶検査においては、Dダイマーの伸びが著しく市場自体がプラス成長になっている。

富士経済 プレスリリース
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