「コラテジェン」のグローバル第3相臨床試験
アンジェスMG株式会社は、虚血性疾患治療剤「コラテジェン」のグローバル第3相臨床試験実施にあたり、米国クインタイルズと業務委託契約を締結したと発表した。
このグローバル第3相臨床試験は、重症虚血肢を対象としたもの。アンジェスMGとクインタイルズ社は、この業務委託について準備を進めていた。
有効な治療法は今のところ存在しない
重症虚血肢は、足の血流が悪化して、強い痛み・潰瘍・壊死を引き起こす病気。最悪の場合には、下肢の切断が不可避となる。また、現在用いられている血管内治療や外科的バイパス手術の適応とならない患者にとっては、この病気の有効な治療法は今のところ存在しない。
虚血性疾患治療剤「コラテジェン」は、肝細胞増殖因子遺伝子を足に注射することで、新たな血管を形成し、足の血流を改善させると考えられている。米国だけでも50万人以上の重症虚血肢患者がいると推定されるため、その潜在市場規模は50億ドルに及ぶと考えられている。
今年第3四半期には、患者への投与も開始
クインタイルズ社は、世界各国に拠点を有する世界最大手の医薬品開発および営業・マーケティングのサービスプロバイダー。アンジェスMGとクインタイルズ社は、「コラテジェン」のグローバル第3相臨床試験の実施に関する業務委託について準備を進めてきたが、この度、正式な契約の締結に至った。
グローバル第3相臨床試験については、約500例の重症虚血肢患者を対象として、北米・欧州・南米で実施する予定。今年第3四半期には、1例目の患者への投与も開始される予定となっている。

米国クインタイルズ社と治験業務の委受託契約を締結 - プレスリリース
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100732.pdf