アレルギー性疾患を対象
田辺三菱製薬株式会社は、アレルギー性疾患治療剤「タリオン(R)錠」「タリオン(R) OD錠」(一般名:ベポタスチンベシル酸塩)について、小児適応追加に係る承認事項一部変更承認申請を行ったことを発表した。今回の承認事項一部変更承認申請は、田辺三菱製薬が、小児のアレルギー性疾患を対象とした国内臨床試験を実施し、タリオン(R)錠の有効性並びに安全性が確認されたことを受けて、小児適応追加の申請を行ったものである。
タリオン(R)
「タリオン(R)」は、宇部興産株式会社が創製している。開発は、宇部興産と田辺三菱製薬が共同で行い、2000年10月より、田辺三菱製薬がアレルギー性鼻炎を適応症として国内で販売を開始した。さらに、2002年1月には蕁麻疹、皮膚疾患に伴うかゆみ(湿疹・皮膚炎、痒疹など)に対する効能が追加されている。また、2007年3月には剤型追加として、口腔内崩壊錠の「タリオン(R)OD錠」も承認されている。
小児のアレルギー性疾患治療では、第1世代の抗ヒスタミン薬を使用した場合、口の渇きや眠気などの副作用が問題とされている。だが、タリオン(R)は第2世代の抗ヒスタミン薬として非鎮静性に分類されており、口の渇きや眠気などの副作用が少ないことが確認されている。

田辺三菱製薬株式会社ニュースリリース
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