プロブレスと同一の原薬・添加物・製造法によるジェネリック
あすか製薬株式会社と武田薬品工業株式会社は、2014年5月16日、高血圧治療薬カンデサルタン(商品名プロブレス)のジェネリック「カンデサルタン『あすか』」に関する事業化契約を締結したと発表した。
あすか製薬は2013年10月、ジェネリック事業本部を新設し、既存の医薬営業本部との協働で医薬品販売事業を進めている。
カンデサルタン「あすか」はプロブレスと同一の原薬・添加物・製造方法によるオーソライズド・ジェネリックであり、2014年2月に厚生労働省より製造販売承認を取得。今年6月の薬価収載に向けて申請を行っている。
薬価収載後、武田は仕入れ・販売に特化
今回の契約により、薬価基準収載後は、あすか製薬が本剤の発売と情報提供を実施。武田薬品は、本剤をあすか製薬から仕入れ、特約店に販売する物流業務に特化するとしている。その他の契約内容については開示されていない。
この契約の背景について、武田薬品はつぎのように説明している。
「現在の市場環境ではジェネリック医薬品に対する一定の社会ニーズがあり、武田薬品は、品質・安定供給・情報の提供および収集といった観点から、それらのニーズを十分に満たすジェネリック医薬品が提供される必要があると考えています。そのため、武田薬品は、カンデサルタン『あすか』が患者さんや医療関係者の皆さんの幅広いニーズに対応することができると考え、本契約の締結に至りました」。

高血圧症治療剤「カンデサルタン錠『あすか』」に関する事業化契約の締結について(あすか製薬株式会社)
http://www.aska-pharma.co.jp/news20140516.pdf