がんは日本の死因第1位、米国では第2位
2014年5月15日、国立がん研究センターは、米国の国立がん研究所(NCI)と研究協力に関する覚書を4月に締結したと発表した。
がんは米国の死因第2位、日本では第1位を占め、がんの克服は両国の医療における重大な問題のひとつとなっている。
NCIは、米国の国立衛生研究所(NIH)を構成する最大の研究機関であり、世界最大のがん研究助成機関として、世界中のがん研究を支援している。所長はがん遺伝子の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞したハロルド・ヴァーマス氏で、自ら最先端のがん研究を行っている。
幅広く緊密な連携が可能に
今回の覚書の内容は、人事交流や基礎研究、疫学、治療、サバイバーシップなど幅広い分野での共同研究、情報の共有、がん研究費の配分などとされている。
これまでも基礎研究や臨床研究を中心とした共同研究や人事交流がなされてきたが、この覚書によって、より具体的で幅広い分野において、さらに緊密な連携が可能となった。国立がん研究センターは「両機関のみならず、日米のがん研究の発展における大きな橋渡しになることが期待される」としている。

米国国立がん研究所との研究協力に関する覚書締結について(国立がん研究センター)
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20140515.html