新しい組織「イノベーションマネジメント部」
アステラス製薬株式会社(以下、「アステラス製薬」)は2013年10月1日付けで「イノベーションマネジメント部」を設置。これは、新薬創出力を強化するための研究体制の改革として、前臨床段階における外部技術革新機会の探索・獲得活動をいっそう強めるための組織だ。
アステラス製薬はこれまで数々の治療薬を創出してきたが、さらにその創出力を強めるために、研究体制を改革。そして新たな仕組みを導入して、さまざまな改新を行う方針だ。
この新組織では、複数の部門で実施してきた戦略的な外部提携活動をまとめて、前臨床段階における外部イノベーションの機会を獲得するために戦略策定や探索、科学性評価、提携交渉などを一貫して担い、体系的でなおかつ戦略的に外部提携活動を行うようだ。
新組織の活用を具現化-ミトコンドリア研究領域において
そしてこの度、アステラス製薬は米国のマイトカイン社と提携し、ミトコンドリア研究領域を広げて、ミトコンドリア関連疾患領域の治療法の確立に向けて研究・開発を進めることを2013年10月7日に発表した。早速、あらたに設置された新組織「イノベーションマネジメント部」が活用されるだろう。
ミトコンドリア関連疾患領域の中でも最も多いと言われているMELAS(メラス)は、脳卒中のような症状を特徴としている。また、ミトコンドリアは体のどの細胞にも存在するため、脳だけではなくさまざまな器官や病と合併症状をきたす。
この難解な病気MELASをはじめとする、この他のミトコンドリア関連疾患に対する治療薬の創出へ向けて、アステラス製薬とマイトカイン社は協力してトップランナーを目指すというビジョンを持って提携しており、新組織の活用とともに今後の活躍に期待したい。

アステラス製薬
http://www.astellas.com/jp/