両社で共同開発・商業化を進めている
アステラス製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は、PEG化抗TNF-α抗体医薬品「シムジア」について、日本リウマチ学会総会・学術集会において発表を行った。
同剤は、両社で共同開発・商業化を進めているもの。発表は、国内臨床試験における総合的疾患寛解、および長期的な身体機能及び健康関連QOL改善効果について行われた。
世界初のPEG化抗TNF-α抗体医薬品
「シムジア」は、世界初のPEG化抗TNF-α抗体医薬品。関節リウマチなどの炎症性疾患の発症や悪化に関与するTNF-αに強い親和性を示し、TNF-αの作用を選択的に阻害する。関節リウマチ治療においては、2週に1回あるいは月1回の皮下投与で効果を示す。
海外臨床試験においては、メトトレキサート併用で速やかに症状および徴候が改善し、効果が維持されることも確認されている。
アステラス製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は、2012年1月に「シムジア」の日本における共同開発・業化契約を締結している。「シムジア」は、同年12月にUCBが日本において製造販売承認を取得し、2013年3月に発売した。
国内臨床試験の成績を基に追加解析
今回の学会発表は、4月24・25・26日に東京で開催された日本リウマチ学会総会・学術集会において、行われた。
発表の内容は、関節リウマチを対象とした国内臨床試験の成績を基に追加解析を行い、総合的疾患寛解および長期的な身体機能、及び健康関連QOL改善効果についてである。

2014年日本リウマチ学会総会・学術集会にて抗TNF-α抗体「セルトリズマブ ペゴル(一般名)」について発表 - プレスリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/