実生産生産設備を増強予定
武田薬品工業株式会社(株式会社以下、武田薬品工業)が、新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備に関する日本政府の財政支援事業(第2次実生産設備整備事業)の追加公募に対して、助成金交付先として選定された。助成金交付額は約72億円。
今回の助成金交付は、武田薬品工業が、2014年2月に追加公募に応募していたことを受けてのものである。今回、助成金が交付されたことによって、追加で800万人分(合計3300万人)のワクチンを供給するための実生産設備が増強される予定。
今回で3回目の選定
武田薬品工業は、新型インフルエンザに対する財政支援事業において、2009年度の1次実験施設整備事業と2011年度の2次実生産生産設備事業のための助成金交付先として選定されている。それぞれの金額は2009年度が約24億円、2011年度が約39億円。
武田薬品工業は、これらの助成金などによって、光工場に最先端技術を使用した細胞培養インフルエンザワクチンの生産施設を整備している。
また、2010年にアメリカのバクスターインターナショナルインクと細胞培養インフルエンザワクチンの開発及び培養・製造技術に関する日本での独占的ライセンス契約を締結しており、この契約に基づきバクスター社と連携した事業整備を推進した結果、光工場において製造されたワクチンについて厚生労働省より2014年3月に製造販売承認を取得している。
武田薬品工業は、今回の選定結果は今までの取り組みが評価された結果と確信し、助成金交付先に選定されたことを大変うれしく思うとともに、新型インフルエンザ発生に供えた取り組みをさらに推進していきたいとコメントしている。

武田薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/files/20140425_01_jp.pdf