新規抗結核薬 「Deltyba」(デルティバ)
2014年4月30日、大塚製薬株式会社は同社が創製した新規抗結核薬「Deltyba(デルティバ)」(一般名:デラマニド)が欧州委員会より販売承認を取得したと発表した。
成人の耐性および忍容性のために効果的な治療法がない多剤耐性肺結核に対する、治療レジメとの併用薬として用いられる。
9カ国における臨床試験の結果、標準治療に加えて2カ月間「Deltyba」を服用することで、喀痰中結核菌の消失がプラセボ群と比較して、統計学的有意に向上していたことが確認された。
(画像は大塚製薬ホームページより)
世界的な脅威、多剤耐性結核に対する新たな治療薬
「Deltyba」が適応症とする多剤耐性肺結核は、患者に少なくとも20カ月におよぶ治療期間を強いることになるほか、既存の治療薬では全世界での治療成功率が50%以下に留まっており、世界的な脅威となっている。
結核治療の第一選択薬であるイソニアジドやリファンピシンに対し耐性を獲得してしまった結核菌種に対しても、「Deltyba」は強い効果を示しており、治療における新しい選択肢として期待されている。

大塚製薬、新規抗結核薬 「Deltyba」(デルティバ)多剤耐性結核の適応症で欧州にて承認取得
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2014/0430_01.html