エイズ予防ワクチンの第I相臨床試験暫定的結果について発表
株式会社アイロムホールディングスの100%子会社である、ディナベック株式会社は、国際エイズワクチン推進構想と共同で開発したエイズウイルスの予防ワクチンについて、臨床試験を実施。その暫定的結果について第28回日本エイズ学会学術集会・総会において発表することを2014年12月2日に公表した。なお、同様の内容については国際エイズワクチン推進構想が、南アフリカのケープタウンで実施されたHIV Research For Prevention会議ですでに発表済みである。
臨床試験の内容について
現在開発中のエイズウイルス予防ワクチンはイギリスと東アフリカにあるケニア、ルワンダの両国においてその安全性、副作用の有無、そして免疫反応における誘導能を調べることを目的として、臨床試験が行われている。
このワクチンの特徴はセンダイウイルスベクターを用いていること、そして、HIVのgag蛋白遺伝子を抗原としていることの二点。日本ではディナベック社の他、国立感染症研究所と東京大学医科学研究所が製剤化を目指して研究を行っていた。
今回の臨床試験では単独投与と他のワクチンと組み合わせた投与のそれぞれの効果を合計65人の患者による協力の下実施。その結果このワクチンを原因とする重篤な副作用は見られなかったことが確認されている。

ディナベック ホームページ
http://www.dnavec.co.jp/jp/index.html