天然型プロゲステロン腟錠
2014年12月5日、フェリング・ファーマ株式会社は、天然型プロゲステロン腟錠である「ルティナス腟錠 100 ㎎」を発売したと発表した。
同剤は生殖補助医療における黄体補充を効能・効果としており、これは国内初となる。
生殖補助医療(ART)においては黄体ホルモン(プロゲステロン)が低下しがちだが、このホルモンは子宮内膜の機能的環境や着床環境を良好に保ち、妊娠の成立・維持に必須である。海外ではすでにプロゲステロン腟剤が標準的に使用されているが、国内ではARTにおける黄体補充に対して適応を有する薬剤がこれまでなかった。
同剤の発売により、国内でも錠剤での黄体ホルモンの補充が可能となる。
ARTによる治療周期数は毎年増加
日本における少子化への対策として不妊治療は重要な役割を持つ。
ARTは難治性不妊症に対する重要な治療法として位置づけられており、その方法には体外受精・胚移植(IVF-ET)、卵細胞質内精子注入法(ICSI)などの医療技術が含まれる。
ARTの治療周期数は毎年増加しており、2012年のART治療総数は30万周期を超えているという。
(画像はプレスリリースより)

フェリング・ファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.ferring.co.jp/pdf/uploaded_files/