エーザイによる中国の新しい注射剤の生産工場が竣工
東京都文京区に本社を置くエーザイ株式会社は、中国江蘇省に新たな注射剤生産工場を竣工したことを2014年11月28日に発表した。
今回の新工場竣工の背景とは
同社では元来中国市場においてビジネスを積極的に展開しており、中国国内向けに固形剤の生産だけではなく包装の拠点として蘇州工場を保有していた。
こうした状況の中で同社が中国市場において主力製品としている末梢性神経障害治療剤である「メチコバール」の注射剤の売り上げが増加し、今後も成長が期待されることから、この薬剤について中国国内において安定供給体制を整えることが重要と判断された。
新工場の建設に当たっては、同社が蘇州工業園区内におよそ134,000平方メートルの土地を購入。この敷地内に地上2階建て、延べ床面積約3,300平方メートルの注射剤生産施設を建設した。この新工場では「メチコバール」を年間で最大およそ6,000万本生産することが可能な生産ラインを有している。
中長期的な視点から見ると中国市場における生産活動をより効率的にし、原価を低減させることも今回の新工場竣工の大きな狙いとしているほか、将来的には新工場で生産した注射剤について、他のアジア諸国や中南米にも供給することも視野にいれている。

エーザイ ニュースリリース
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