15mgと30mgは既に販売
第一三共株式会社は、12月8日、国内において抗凝固剤「リクシアナ錠 60mg」(以下「リクシアナ錠」)を発売したと発表した。
同剤は、血管内で血液凝固に関与するFXa (活性化血液凝固第X因子) を阻害する薬剤。国内では「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」の適応で、15mgと30mgの剤形が既に販売されている。
血管内で血液凝固に関与するFXaを阻害
静脈血栓塞栓症は、深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症の総称。
深部静脈血栓症は、四肢や骨盤などの深部静脈に、血栓が形成される疾患。肺血栓塞栓症は、深部静脈で形成された血栓の一部が肺に流れることで肺動脈を閉塞し、致死的状況をもたらす疾患。
静脈血栓塞栓症が適応である「リクシアナ錠」は、同社が創製した経口FXa阻害剤。血管内で血液凝固に関与するFXaを、選択的、可逆的、直接的に阻害する。
新たな選択肢を提供し医療に貢献
「リクシアナ錠」は、15mgと30mgの剤形が2011年7月から既に販売されている。
また本年9月には、「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」及び「静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制」の両適応症で、効能追加承認を取得。多くの患者や医療関係者のニーズに応えている。
同社は今回の同剤60mg剤形を新発売することで、新たな選択肢を提供し医療に貢献できるとしている。
(画像はプレスリリースより)

抗凝固剤「リクシアナ錠60 mg」新発売(剤形追加)のお知らせ - 第一三共株式会社
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