3種類配合のHIV-1感染症治療薬
ヤンセンファーマ株式会社(以下ヤンセン)は、HIV-1感染症治療薬、抗ウイルス化学療法剤「コムプレラ配合錠」の日本における製造販売承認を取得したことを発表した。一般名は、リルピビリン塩酸塩/テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン配合錠。
コムプレラ配合錠
同剤は、米国ギリアド・サイエンシズ社により開発された、リルピビリン塩酸塩、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩及びエムトリシタビンの3成分を含む配合錠であり、コムプレラ配合錠は世界60か国以上の国・地域において承認されている。
日本においては、ヤンセンが海外承認審査資料に基づいて、ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)感染症治療薬の治療経験がない成人HIV-1感染患者及びHIV-1感染症治療薬の既治療患者(ウイルス学的抑制が得られており同剤へ切り替える場合)に対する治療薬として承認申請を行っていた。
今回、同剤の承認取得により、1日1回1錠服用すると、抗HIV治療ガイドライン(2014年3月版)で提唱されている抗レトロウイルス療法を行うことができる。そのため、患者の長期服薬における負担軽減が期待されるだけでなく、患者にとって新しい治療の選択肢が増えることとなる。

ヤンセンファーマ株式会社 ニュースリリース
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4502