4つ目の適応症
バイエル薬品と参天製薬は、眼科用 VEGF(血管内皮増殖因子)阻害剤「アイリーア硝子体内注射液40mg/mL」「アイリーア硝子体内注射用キット 40mg/mL」『一般名:アフリベルセプト(遺伝子組換え)、以下、アイリーア』について、「糖尿病黄斑浮腫(DME)」の適応追加承認を取得したことを発表した。
今回の承認取得で、中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(滲出型加齢黄斑変性)、網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管の適応に続く4つ目の適応症。
アイリーア
アイリーアは、独バイエル ヘルスケア社と米リジェネロン ファーマシューティカル社が、網膜疾患治療を目的として共同で開発した眼科用VEGF阻害剤。
ヒトVEGF受容体1と受容体2の細胞外ドメインの一部をヒトIgG1のFcドメインと融合させた遺伝子組換え融合タンパク質で、硝子体内への投与が可能な等浸透圧の注射液として開発されている。
アイリーアは、可溶性のデコイ(おとりの)受容体としてVEGF-Aや胎盤成長因子(PlGF)などのVEGFファミリーと優れた親和性で結合。これにより、本来のVEGF受容体への結合および活性化を阻害することが可能となり、眼内における病的な血管新生と滲出液の漏出を抑制する効果をもつ。
2012年に締結された国内のアイリーアの販売提携に関する契約に基づき、同剤の販売は参天製薬が行い、医薬品情報提供活動はバイエル薬品と参天製薬の両社が共同で行っている。

「アイリーア」、糖尿病黄斑浮腫(DME)の適応追加承認を取得
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/2014/