GEヘルスケアと締結
2014年11月11日、武田薬品工業株式会社は、肝線維化の診断技術に関するアライアンス契約をGEヘルスケアと締結したことを発表した。
このアライアンス契約により、GEヘルスケアは同社に線維化測定のためのイメージング診断技術を提供する。
GEヘルスケアは画像診断機器やソフトウェア開発、生体情報モニターに関するヘルスケア事業部門を持つ。特に「MRエラストグラフィー」は外部から与えられた振動をもとに、MRIで体内組織の弾性を画像化する技術として、肝疾患の進行度診断への高い有用性が期待されている。
契約に関する経済条件など内容の詳細については非公開。
早期発見が課題の肝疾患
近年、高齢化や生活習慣の変化による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の増加が世界的に問題となっている。
診断には現在主に針を皮膚から肝臓へと突き刺し、肝臓の一部を採取して測定する肝生検が用いられているが、患者への負担が大きいため、非侵襲的な診断方法の開発が強く求められてきた。
武田薬品工業はGEヘルスケアの技術を用いることで、患者にとってより負担の少ない治療薬の早期開発および新たな肝疾患診断技術の開発を目指すとしている。

GE ヘルスケアと武田薬品、肝疾患に関するアライアンス契約を締結
http://www.takeda.co.jp/news/files/20141111_jp.pdf