JTが開発中のJAK阻害剤につきライセンス契約を締結
日本たばこ産業株式会社(JT)は、デンマークに本社を置くLEO Pharma A/Sとの間で、JTが開発を進めているJAK阻害剤「JTE-052」につき、ライセンス契約を締結したことを2014年11月4日に発表しました。今回のライセンス契約によれば、LEO Pharma社は日本を除く全世界において皮膚外用剤としてこのJAK阻害剤を独占的に開発し、商業化を行う権利を有することとなります。
JTが開発しているJAK阻害剤とは
今回ライセンス契約の対象となったJTE-052は、ヤヌス・キナーゼ(JAK)の働きを阻害するJAK阻害剤で、ヤヌス・キナーゼは細胞内の免疫活性化のシグナルを伝達する際に重要な役割を果たしていることがわかっています。これにより、免疫反応が過剰に活性化することを防ぎ、自己免疫疾患やアレルギー性疾患の症状改善が期待されるのです。
JTE-052の臨床試験については、すでに日本において炎症性皮膚疾患を対象とした外用剤につき、第I相臨床試験を実施中です。海外での開発については、今回のライセンス契約に基づきLEO Pharmaが行っていくこととなり、その権利に対する対価としてJTはLEO Pharmaより契約一時金を受領、さらに今後の開発の進捗状況に応じてマイルストーン、さらに販売開始後は売上高に応じた販売マイルストーンなどを受け取る予定です。

日本たばこ産業 プレスリリース
http://www.jti.co.jp/