BRCA変異陽性プラチナ製剤感受性再発卵巣がんの維持療法として
2014年10月24日、アストラゼネカは、同社が卵巣がんの治療薬として開発中のOlaparibが、欧州医薬品庁の医薬品委員会により、BRCA変異陽性プラチナ製剤感受性再発卵巣がんの維持療法として販売承認を推奨する肯定的見解が採択されたと発表した。
この肯定的な見解は、今後、欧州委員会により審査される予定だ。承認されれば、同剤はBRCA変異陽性再発プラチナ製剤感受性高悪性度漿液性卵巣がんの治療薬として最初のPARP阻害剤となる。
(画像はプレスリリースより)
経口ポリADPリボースポリミラーゼ(PARP) 阻害剤
同剤はDNA修復に異常をきたした腫瘍を利用し、優先的にがん細胞を死滅させる経口ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤。がん細胞の弱点を利用する新世代の医薬品となる可能性が期待されている。
適応となる卵巣がんは欧州で女性が診断されるがんとしては5番目に多く、がんによる女性の死亡原因では6番目に多い。また、BRCA1あるいはBRCA2変異陽性である女性は、生涯にわたって卵巣がんを発症するリスクが最大40%にものぼるとされている。

アストラゼネカ プレスリリース
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