エボラ出血熱へ 「アビガン錠200mg」生産へ
富士フイルム株式会社は、エボラ出血熱患者に対する治療薬として、「アビガン錠200mg」の生産を追加することを10月20日に発表した。
抗インフルエンザ薬がエボラ出血熱の治療薬へ
富士フイルムの子会社である富山化学工業。同社が開発した抗インフルエンザ薬「アビガン錠」がエボラ出血熱の治療薬として、世界から注目を集めている。アビガン錠は、平成26年3月に日本国内の薬事承認を取得している。
富士フイルムは、政府と協議を行いながら、感染者のいる国へ、順次、アビガン錠を提供していく。
エボラ出血熱に効果を発揮
アビガン錠は、既にエボラ出血熱患者に投与されて、効果を発揮した。富士フイルムは、日本政府からの要請を受けての薬剤の提供となっていた。
11月より、ギニアでアビガン錠を使ったエボラ出血熱に対する臨床実験が行われる。フランス政府とギニア政府の共同実験となる。今回の実験で、安全性が確認された場合には、アビガン錠の需要が増える。富士フイルムは、フランス、ギニア、日本の各政府と連携をとり、患者のいる国の要望に応える。
現在、富士フイルムは、2万人分のアビガン錠を所有。また、原薬であるファビピラビルは、30万人分の在庫を持ち、今後の臨床実験に備えてアビガン錠の生産を追加する。

富士フイルム株式会社 プレスリリース
http://www.fujifilm.co.jp/